歯茎が下がってしまった時にレジンという詰め物をしてますが、歯茎の再生治療は可能でしょうか?
通常、歯茎が下がって歯の根っこが削れてしまうとレジンというプラスティック製の光で固まる詰め物をします。
歯茎の再生治療をする際には、レジンの形を修正するか、色が変わってしまっている場合は、一度全部外して詰めなおしをします。
レジンを外した後に歯茎の再生治療(結合組織移植術)をおこないます。
難しい話ですか?
下のお写真をご覧いただくと分かりやすいと思います。
歯と歯茎の付け根の部分の色が変わってしまっている部分がレジンという詰め物をしている部分です。
歯茎を再生して、歯の根っこが露出している部分を覆いますので、歯茎で覆う部分はレジンを取り除きます。
詰め物を外して大丈夫ですか?
基本的にレジンなどの詰め物は下がった歯ぐきの部分だけでなく、エナメル質の部分も削って覆っているため、歯ぐきの再生治療で完全に覆えない部分は再度レジンなどの詰め物をする事もあります.
お写真は、歯ぐきの再生治療後の状態です.下がっていた歯ぐきのほとんどの部分を歯ぐきで覆う事ができました。歯の長さがかなり短くなったのがおわかりいただけるかと思います.オペの後もほとんど残らずきれいな歯ぐきをしております.ただ、下がった歯ぐきから露出していた歯の根っこの覆いきれなかった部分は少し濃い色をしています.
歯茎の再生治療後に根っこが露出している部分をレジンで覆うってことですね。
治療前にレジンで覆われていた部分のすべてを覆えるわけではないので、歯ぐきの再生治療で歯の根っこを覆えない部分は再度レジンにて覆う場合もあります.
歯ぐきの下がったときの治療に関しては下記のページにさらに詳しく書いております.
歯茎が下がったときの治療のページ
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~歯茎の再生治療の注意~
お写真を見ていただいてわかるように回復した歯茎が剥がれてしまっているということはありません。しっかりと厚くて丈夫な歯茎が出来上がってきています。
歯茎の再生治療は保険外診療となります。当院では、歯茎の再生治療1~3本で7万7千円(税込み)かかります。
歯茎が下がって歯の根っ子が露出しています。このケースのように歯茎の炎症がなく、歯と歯の間の骨が吸収していないケースに関しては、露出した歯の根っこを覆えることが報告されています。
リスク
外科的な治療ですので、治療後に糸でしっかりと縫う必要があります。尖ったものが刺さってしまったりして歯茎が開くと出血してしまうリスクがあります。
歯茎の再生治療は、歯周病の進行具合や感染の状況によって回復できる歯茎の位置が変わります。ご希望の位置まで歯茎が必ず回復する治療ではありません。