矯正治療で歯並びを改善することは、良いことだと思います。
ただ、気をつけないと歯茎が下がってしまうことがあります。本人が気づかないこともありますが、歯茎が下がってしまうということは歯周病が進行したのと同じで歯の周囲の骨や支持組織が吸収してしまいます。
つまり、歯茎の下がってしまうことは、単に見た目の問題ではなく歯の寿命に関わってしまいます。だんだんと歯の周囲の組織がなくなってくると歯を支えられなくなってくるためです。また、歯茎が下がると、柔らかい歯茎が歯の周囲を覆うようになり、炎症が起こしやすくなります。
歯茎が下がって柔らかい歯茎が覆うってどういうこと?

お写真では、歯茎が下がって歯の根っこが露出してしまっています。歯の根っこの周囲には可動粘膜といって、触ると動く歯茎が覆うようになっています。
特に歯を抜かずに矯正治療を行った場合は、歯茎が下がりやすくなってしまっていますので、硬い毛の歯ブラシの使用はやめたほうが良いでしょう。また、歯ブラシの時間も20回ほど磨く程度として、長時間はしないようにしたほうが良いでしょう。
歯茎が下がってしまった場合は、1番良いのは歯茎の再生治療を行うことになります。歯茎の再生治療という言葉を聞いたことない方も多いと思います。
詳しくは、歯茎が下がってしまった時の治療の項目をご覧ください。
本日のブログまとめ
美しい歯並びを目指して矯正治療を検討している方も多いかと思いますが、実は矯正治療には歯茎が下がるリスクがあることをご存知でしょうか?
歯茎が下がるという現象は、見た目の問題だけではありません。歯茎が後退すると、歯を支える骨や周囲の組織が減少し、歯そのものの寿命に影響を及ぼすことがあります。
また、歯茎が下がることで、柔らかい歯茎が歯の周囲を覆い炎症を起こしやすい状態になることもあります。これは歯周病と同様に深刻な問題となり得ます。
矯正治療を行う際は、歯並びだけでなく歯茎の健康にも十分配慮し、適切なケアを継続することが非常に重要です。
神田ふくしま歯科では、矯正治療中の歯茎ケアに関するご相談も受け付けています。歯並びも歯茎も健康に美しく保つために、ぜひお気軽にご相談ください。
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神田ふくしま歯科
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~歯茎の再生治療の注意~
歯茎の再生治療は保険外診療となります。当院では、歯茎の再生治療1~3本で7万7千円(税込)かかります。
歯茎が下がって歯の根っ子が露出しているケースのように歯茎の炎症がなく、歯と歯の間の骨が吸収していないケースに関しては、露出した歯の根っこを覆えることが報告されています。歯周病が進行したケースなど歯を支える骨の吸収したケースでは、歯茎が回復しない場合もあります。
リスク
外科的な治療ですので、治療後に糸でしっかりと縫う必要があります。尖ったものが刺さってしまったりして歯茎が開くと出血してしまうリスクがあります。
歯茎の再生治療は、歯周病の進行具合や感染の状況によって回復できる歯茎の位置が変わります。ご希望の位置まで歯茎が必ず回復する治療ではありません。